「キスリング展 —エコール・ド・パリの巨匠—」行ってきたので感想♡

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キスリング展の感想ページ アートの時間

2020年5月27日、北海道立近代美術館にて開催されている「キスリング展 —エコール・ド・パリの巨匠—」へ行ってきました!

キスリング展パネル

緊急事態宣言の解除に伴い、美術館も再開しましたね…!再開翌日にさっそく行きました。

もともと展覧会は4月25日から開催の予定でしたが延期していたため、実質開幕2日目での鑑賞となりました。

平日だったことに加え、雨だったからかガラガラだったので、ゆっくり見られました。
混むかな…と心配してたので良かったです、土日はどうかわからないけど…。

今回の記事では、キスリングとはどんな画家か、展覧会の概要と感想、美術館の感染症対策などについてレポしていきます!

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キスリングってどんな画家?

モイズ・キスリング(1891年~1953年)はポーランド生まれのユダヤ人画家です。

1910年にパリに出て、ピカソやモディリアーニ、藤田嗣治らと知り合い、エコール・ド・パリ(パリ派)の画家として活躍、アトリエがあった場所にちなんで「モンパルナスの帝王」と呼ばれました。

(すごくどうでもいいんだけど、すごく誰かに似ている…でも思い出せない…笑)

独特の鮮やかでカラフルな色使いが特徴的で、人物画・静物画が多く、風景画は少なめ。

色使い以外にも、パターン化された人物造形は一目見てキスリングとわかるほど個性的です。

大きくうつろな瞳はその最たるものですが、キスリング自身は生前から画家として売れただけでなく、性格も陽気で面倒見が良く、妻との関係も良好で、仲間からも愛された人だったようなので、こういうどこか不穏な瞳の人物画を描くのは意外なかんじもします。

紹介文を読んでも、彼の中に闇らしい闇を感じなかったのですが、彼が生きた20世紀初頭は激動の時代なので、その中で普通でいることは、それそのものが難しいということなのかな…なんて考えさせられたり。

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キスリング展の概要

パリに出てからの画業と半生をほぼ時系列でたどるというものでした。
とてもわかりやすくて面白かったです。

ほとんどが油彩画(完成系というか)で、スケッチや習作は数えるほどしかなかったです。

初めはテーブルなどに置いたフルーツなどの静物画(セザンヌの影響を感じます)が多いのですが、
売れっ子になり人物画、花瓶いっぱいに野性的に咲く鮮やかな花の絵が増えます。

時系列に展示されているので、作風の変化もわかりやすいです。

色使いもだんだん鮮やかでハッキリしたものになっていきますが、センスそのものは初めから備わっていたように思いました。
数が少ない風景画もなかなか独特の色使いなので印象に残ります。

カラフルなのにどこか毒っけと冷たさを感じさせる、濃密な世界観を堪能できますよ。

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キスリング展の感想

ここからは、私個人のキスリング展の感想を書いていきます!

確立されたキスリング様式

全体を通して、やはり印象的だったのは、その個性あふれる人物造形です。

大きな手、長い指、太く丸い肩~腕のライン、大きな目、薄い唇、遠くを見てるような焦点の合わない視線、かしげた頭…どこかマンガっぽいデフォルメだな〜と思いました。(マンガや日本からの影響については特に触れられていませんでしたが…)

日本の美術館蔵の作品が多かったのが意外で、世界的な絵は日本国内にも散らばっているんだなぁと、当たり前かもしれないですが実感できました。

面白かったのが瞳の描き方。

瞳が真っ黒に塗りつぶされてるものと、一点小さく光を描き加えたものがあって、
前者はマネキン的な生気のなさを感じるんですが、後者は緊張して硬い表情になったのかな、と思わせる人間味があるんですよね。
小さな点ひとつで、受ける印象がまったく変わるのが興味深かったです。

花の絵も構図が同じものが多く、パターン化していたことがうかがえました。
花瓶に活けられてワイルドに咲く花々と、それを引き立てるようにぼやけた背景。

丁寧でこだわりを感じさせる仕事ぶり

ハッキリした色使いに加えて、このしっかり塗って描いてという筆致には、優しさとか爽やかさみたいなものはないんですが、
大きさやテーマに関わらずどの絵もとても丁寧で、仕事に対して真面目に向き合っている印象を受けました。

植物の極端な陰影やフルーツのカゴ、服の模様、スカートや髪のツヤ感など、質感表現がとにかくとてもリアル。細部まで手抜きゼロというかんじ。
(特にフルーツのカゴ!本物そっくりです)

逆に花の絵は、描き込むほど画家らしさが出ますが、どんどんつくりものっぽいリアル感になっていくのが面白かったです。
造花っぽいというか、リアルすぎて逆にニセモノっぽいかんじ。

極端な陰影と丁寧な仕事ぶりが相まって、立体感と迫力がありました。

構図をパターン化したのは、その分細部を描き込む時間が欲しかったんでは…と思うほど、描き込みがすごくて、細かい作業が好きだったのかなぁとなんとなく微笑ましい気持ちに。

お気に入りは「ベル=ガズー(コレット・ド・ジュヴネル)」と「姉妹」

この展覧会のアイコン的存在となっている「ベル=ガズー(コレット・ド・ジュヴネル)」は、画家らしさが存分に発揮されていて、はつらつとした色使いがとってもかわいかったです!

ぼやけた背景、上半身のみの人物画が多い中、全身を描いて背景もしっかり描きこんでいるあたり、なかなか異色にも感じます。

細部まで丁寧で、ワンピースのチェック柄とかとっても几帳面。
どうしても伊勢丹の紙袋の模様に見えて仕方ないですが。笑
かわいい。

いちばん心にグッときたのは「姉妹」です。
全体的に冷たさを感じたキスリングの絵ですが、この絵には温もりというか、ほのかな温かみを感じたんですよね…。

自分や家族を投影してしまい、うっかり泣いてしまいそうになるくらい心が動かされました。
ポストカードあったら欲しかった…なかった…。

そう、キスリング展、グッズ展開がかなり少なくて。
(ミュシャがありすぎたので余計にそう思うんでしょうが)

故郷にちなんで、ポーランドから輸入されたマグカップとかあって、ほっこり感がかわいかったんですが、
お値段がかわいくなかった…私はド庶民なのでマグに4000円も出せない…泣笑

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新しい鑑賞スタイル?

最後に美術館の感染症対策について。

入館時に手を消毒し検温、個人情報を記入してから展覧会場へ行く流れとなります。

個人情報を記入するテーブルは1人1台、全部で8~10台程度はあったかな…近代美術館の広々としたロビーが活かされています。

会場の中にも、絵の前には足跡が書かれたプレートが。それも1つ1つ、すべての絵の前にです。

ひとりで絵を独占して鑑賞できるのは贅沢な気分にもなりましたが、
どうしてもひとりずつ順番に観るかんじになってしまって、窮屈さを感じたのも事実…。

近くから、遠くから、せっかくの機会だし色々じっくり眺めたいんですが。

私が行った日はガラガラでしたが、それでも違和感が拭えなかったので、これ混んだらどうなるんだろう…とはちょっと思います。

美術館側もこちら側も初めての経験だし、ある程度は仕方ないですが…。

入場制限するにしても、しばらくはこのスタイルでの鑑賞になるのかなあ?

新しい生活様式、柔軟に受け入れていかなければいけないですよね…。

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札幌のキスリング展は6月28日まで!

東京、愛知、秋田と巡回してきたキスリング展。札幌でラストとなります。

札幌ではなんと初開催、北海道でも36年ぶりという貴重な機会、鑑賞に行けてよかったです!

当日券は販売されているようですし、次はいつ開催されるかわからないので、この機会に、距離を保ちつつ、ぜひ!

会期も1週間延びたよ〜!

404 Not Found | STV札幌テレビ

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