本ログ*2020年7月に読んだ本の感想

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2020年7月に読んだ本を紹介するページ 読書の時間

2回目の本ログです!
よかった〜1回きりで終わらなくて(そこ?)

今回は2020年7月に読んだ本の記録です。
雑誌以外の本は、個人的に面白かった(読んでよかった)かどうかを最高5つ星で表しております。

それではお付き合いください!
ネタバレありますのでご注意を。

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読了できたのは7冊!小説多めです

気づいたら7冊も読めていた…!
特に7月前半は本がお友達状態でした。2冊並行して読んでたり。

最果てアーケード/小川洋子

★★★★★

久しぶりの小川洋子作品でした。
小川さん好きで、代表作はけっこう読んでると思うのですが、世界観が統一されていてどれもとても美しいのですよね。

読了直後のツイート↓

小川さんはこの優しさ、狂気、静謐の3要素のバランスを変えて色んな作品を書いてらっしゃる気がする。

この「最果てアーケード」は、ひっそりたたずむアーケードが舞台の連作短編集で、ひとつひとつは優しさが強かったり狂気が強かったりするんだけど、もう総じてとにかく美しい。
そして全体を見ると3要素が均等なバランスでちょうどよく保たれてるというかんじでした。

静かに、でも悲しみが胸に迫る読後感すら素敵。余韻までが読書ですと教えられるような。

百科事典少女、ノブさん、遺髪レースは優しさに溢れたお話かつ、「私、今、小川作品を読んでいる!!!」という充足感に満たされて特に好きでした。

小川さんは「らしさ」のバリエーションがすごいんだよな…作風を変えて他ジャンルに展開する、色んな引き出しを開けるんじゃなくて、
ひとつの引き出しの中から色んなものが無限に出てくるかんじ。

作品数が多くてなかなか読み切れないんだけど、まだまだ楽しみが待ってると捉えよう…次は何を読もうかな。

蜜蜂と遠雷/恩田陸

★★★☆☆

「チョコレートコスモス」を読んだ時も思ったけど、この方は狭く深い文化の世界をアツく書かせたらすんごいな。

単行本は二段構成で500ページ超えととんでもないボリュームに加えて題材がクラシックピアノのコンクール。

私はクラシック全然わからないので(作中で超有名とあった曲も、曲名だけではどんな曲かわからないレベル)、いつ離脱してもおかしくなかったと思うんですけど、
適度に切り替わる客観性と心理描写(心象風景の描写とも言える)でぐいぐい読ませてくれました。
三次予選はこの切り替えが甘くて、ちょっと冗長かなーと思ったけど。

天才たちのバトルと見せかけて、バトルそのものに重きを置いたわけではなく、天才各人の葛藤だったり迷いを経て進化・成長していく様子を丁寧に描いた激アツピアノ群像劇。
天才でもこんなに考えて熱中してるんだもの、そりゃ凡人は…と思ってしまったよ。笑

イメージを的確に言葉にすることで、目に見えない・読むことでは聞こえないはずの音楽を小説として成立させていて、曲もろくに知らないくせにピアノの音が聴こえる気がするんですよね。

実写映画は観てないけど、これ楽曲の描写どうやったんだろう…全然イメージがわかない。
小説の描写は確かに映像的ではあったけれど、そのまま再現したらファンタジーが過ぎる気がする。

続編?の「祝祭と予感」も図書館で予約してるんですけど、まだまだ順番が回って来ないです。何年待つのやら…。笑

仙台ぐらし/伊坂幸太郎

★★★☆☆

仙台在住の小説家・伊坂幸太郎さんのエッセイ。
日常のあれこれ、東日本大震災のこと、短編「ブックモビール a book mobile」、担当編集との対談と色々詰まっています。

伊坂作品は初期のものはけっこう読んでいて、文章の軽快さとユーモアが好きだったので、エッセイはどんなかんじなのかなと思って読んだのですが、さすがというかやっぱりというか、「伊坂作品の世界…!!!」という感動がありました。

最初の「タクシーが多すぎる」の会話文とか、これ小説じゃないの?現実にこんな洒脱な会話ある??と思って、すごいなぁと思ったのですが、これだけはどうやら半分創作のようですね。

他はほとんどが実話だそうですが、でもしっかり伊坂ワールドだなと思いました。奥様との会話とか。
伊坂作品に出てくる女性ってみんなさっぱりしてるなと思うんですが、奥様もそんなかんじがします。

そして伊坂さん自身は、このエッセイを読む限り、とても普通の人。笑
異常に心配性だったり、仕事中に話しかけられて長話に付き合わされたり、声をかけてきたのが自分の読者だと思ったら全然違う要件だったり。
なんでもないことなのかもしれないけど、優しい人柄が伝わってきてほっこりしました。

作品では穏やかじゃない職業の人物ばっかり出てくるのに、書いた本人はまさかの心配性というのがとても意外で面白かった。笑

エッセイを書くのは苦手だそうで、もしかしたらこれが最後かもしれないけど、そうなったらそれはそれで貴重ですよね。

短編「ブックモビール a book mobile」も面白かったですよ。なんでもない突飛な話が伏線になってるというお得意のストーリーが、らしさたっぷりで良かったです。

羊と鋼の森/宮下奈都

★★★★☆

「蜜蜂と遠雷」が華やかなコンクールとピアニストにスポットをあてた物語なら、こちらは静かで小さな町の見習い調律師にスポットをあてた物語。

主人公である、大人しいけどピアノに対してはとても真摯な青年・外村が、職場の先輩たちや顧客のふたごの姉妹、ピアノという楽器そのものと向き合うことで成長していく過程を丁寧に描いています。

派手なことは起こらず、外村の努力する姿勢と、手応えを掴んだと思えばまた迷い、自分は調律師としてどんなスタンスを取ればいいのか…という、一進一退の様子が淡々と続くんだけど、温かさを感じる文章で退屈せず読めました。

自分もこうやって成長できていたらいいなって思ったり。

全体的に淡い夕暮れ時みたいな、優しさの中に少しのセンチメンタルが混ざったような、懐かしいような文章なんです。
山や森といった自然の描写が多いのもあり、ゆっくりと読みたくなります。

外村が調律師になるきっかけを作った板鳥さんは、あくまで神々しい光・憧れの象徴であって、彼の下で劇的に成長するみたいな話じゃないのがまた良いです。
先輩たちにアドバイスを聞きつつ、ゆっくりでもしっかりと自分の足と意志で歩んでいくところが良い。

一見すると地味なんだけど、全体に広がる誠実さとひたむきさがじわじわと心に染みてくる。
煮詰まったり、行き詰まったりした時にまたふっと読み返してみたいなと思いました。

ニューヨークのとけない魔法/岡田光世

★★☆☆☆

ニューヨーク在住の著者が、そこで出会った人々とのエピソードを集めたエッセイ。というより日記に近いかな?

ひとつひとつのエピソードは2~3ページととても短く、通勤などのスキマ時間でもキリのいいところまで読めるのは良かったです。

ニューヨークの人たちのチャーミングで魅力的な人柄はとても伝わりました。
それを伝えることこそがこの本の目的なんだと思うので、それは果たしているんだけど、個人的にはもう少し著者の気づきとか考え方とかを見たかったかな。
「ねぇ聞いて!こんな面白いことがあったの!」的なおしゃべりを延々と聞いてるかんじが、私にはあんまり合わなかった…。

「poor boy(サンドイッチ)の間にはハイフンではなくレタスとトマトを入れます」というジョークがアメリカっぽいユーモアだな〜と思って面白かったです。
こういうのってもう当たり前に根付いてるから、本人は特に面白いこと言ってるつもりもないんだろうな〜。そこがいい。

文豪たちの悪口本

★★★★☆

太宰治、中原中也、夏目漱石、谷崎潤一郎など文豪たちが吐いた悪口やケンカ・対立構造なんかをまとめた本。
「先生方!!お口は少々悪いようですね」という帯のコピーがもう最高。

中原中也がヤバいらしいということでこの本を知ったのですが、確かにヤバい。笑
「やいヘゲモニー」は言葉そのものというより字面のインパクトがすごいよね。笑
でも中也の悪口は子供が言ってるのと同じで、その時思ったことをパッと言ってるかんじ。
他の人たちの方が圧倒的に陰湿。笑

文豪たちの一言悪口迷言集みたいな本かと思いきや、雑誌に発表した抗議文だったり、日記に書いた悪口、書簡集など色々載っています。
思ってたのと違ったな〜と思ったけど、読んでみたらさすが文豪、全体的に面白かった。

私が実際に作品を読んだことがあるのは太宰と漱石だけで、あとは名前は知ってるけど…だったり、そもそも知らない人もいました。それでも面白く読めたのは、やっぱり文章が圧倒的なんですよね。

とにかく言葉に力があるし、語感だったりリズムもいいし、作家さんの書く文章は日記や手紙でも知性を感じるというか。内容はおいといて。

いちばん良かったのは坂口安吾の文章。
太宰治の追悼文で、同時に志賀直哉もディスったものなんですが、太宰にはすごく感情的なんだけど志賀直哉には冷静な目があって、このエモと冷静を行き来するかんじがとても良かった。
坂口安吾、読んでみよう。

そして志賀直哉も読んでみようと思いました。
個人から個人への攻撃(悪口)が多い中、志賀直哉は作品性・文壇における権威性みたいなものがディスられてる印象で、そんなにダメなの?という興味がわいた。笑

「なるほど!」とわかるマンガ見ための心理学

★★★☆☆

母のリクエストで図書館から借りたやつ。
面白そうだったので便乗して私も読みました。笑

ファッションやしぐさ、表情、空間の使い方などからわかる心理を解説した本。
初心者向けで、見開き1ページで1トピックという構成もわかりやすかったです。

電車で中吊りを見たりエレベーターで階数表示をガン見するのは自分の空間を確保して守りたいから、みたいな話がいちばんなるほど〜と思いました。確かに階数表示、見ちゃう。笑

あと赤が女性を魅力的にするという話、女性が女性を見る時には効果がないそうですが、それでもパッと浮かんだのはIZ*ONEのLa Vie en RoseのMVでした。

IZ*ONE (아이즈원) – 라비앙로즈 (La Vie en Rose) MV

アイドルのMVやプロデュースも色々心理学とかも使ってるんだろうな〜と思うと興味深い。

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雑誌は以前買った1冊だけを読破

雑誌は以前買った美人百花だけ、遅ればせながら読みました。

美人百花2020年6月号

買ってから2ヶ月後くらいに読了。笑

フェイラーのソーイングセットが付録になっていた号です。緊急事態宣言の中、これを付録に持ってきたのはすごいですよね。
いい女は時流や空気もしっかり読めなくてはいけない…という気概をビシバシ感じました。
そして道重さん、思わず笑ってしまうくらいフェイラーが似合う。

メインテーマは「顔タイプ診断で最高に似合う服とメイク」。流行りのやつですね。
チャートもやってみたけど、なんかどっちつかずというか、私があまり特徴のない顔なのかどのタイプもなんとなくあてはまる気がするというか。「うーん…フェミニン?でいいのか??」というかんじでした。
まぁなんでも似合う可能性があるってことで。(ポジティブ)

メイクはすごーく参考になりました!
アイシャドウと眉を各タイプでメイクしてみましたが、これだけでも印象がハッキリ変わって(自分比・自己満足)、メイクって楽しい!!!

美人百花系統のファッションって、コーディネートして作るオシャレというよりは、服のデザイン性の高さが勝負を分けるかんじなので、服単体で見てもかわいいものが多いです。

例えば白Tとか、コーデしたらオシャレにできるけど、おすすめ白Tとかいってそればっかり並べられても…みたいな気持ちになるんですが、美人百花系統の服は何かしらポイントとなるディテールがあったり、色が綺麗なので、見てて楽しい。

自分でも着てみたいけど、「どこに着ていくんだろう…」という気持ちがあってなかなか勇気が出ない、憧れのファッションです。
職場もカジュアルOKなので、逆に浮いちゃう気がして。あと職場ではなるべく空気化して目立ちたくない…。笑

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最後に7月のまとめ!

というわけで、7月は色々読んでましたね。

最果てアーケード、羊と鋼の森、文豪たちの悪口本は特にツボにはまった本でした。

個人的に、小説はストーリーの内容も大事ですが、読んでる最中が楽しいか(文体やリズム、言葉の選び方が好みかどうか)、読了時にどこまで余韻に浸れるか、というのが好きになれるかどうかの重要なポイントな気がしてます。

2020年下半期、雑誌でも実用書でも勉強のテキストでも、もう全部含めていいから30冊読む、という目標を地味〜に立てたので、それに向けて良いスタートが切れたのではないでしょうか。

8月もばんばん読むぞ〜!

それではまた!

2020年5~6月の本ログはこちら↓

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